春はあけぼの

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Created 102 days ago, Updated 102 days ago

  • 春はあけぼの。

  • やうやうしろくなりゆく 山ぎは、少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。

  • 夏は夜。

  • 月のころはさらなり、やみもなほ。

  • 蛍の多く飛びちがひたる、また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光て行くも をかし。

  • 雨など降るも をかし。

  • 秋は夕暮れ。

  • 夕日のさして山の端いと近こうなりたるに、からすの寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。

  • まいて、がんなどの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。

  • 日入り果てて、風の音、虫の音など、また言ふべきにあらず。

  • 冬はつとめて。

  • 雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。

  • 昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も白き灰がちになりてわろし。